結婚式のエリア別の費用相場や準備の進め方、見積もりをもらうタイミングは?
結婚式の費用は、地域や会場のスタイルによって大きく異なります。理想の結婚式を行うためには、まず費用の見積もりを取り、計画的に準備を進めることが大切です。
本記事では、以下の内容について解説します。
- 結婚式の見積もりの内容・もらうタイミング
- エリアごとの結婚式の費用相場
- 時期ごとの結婚式準備チェックリスト
スムーズに結婚式の準備を進めるためのポイントをわかりやすく紹介します。ぜひ最後までお読みください。
結婚式の見積もりとは?

結婚式の見積もりとは、その会場で希望する結婚式を行うために必要な費用の詳細を示した明細書のことです。項目の単価や総額がわかるだけでなく、プランやランクの違いによる金額差やオプションの内容を確認できます。これにより、「希望の結婚式がいくらでかなえられるか」を把握できます。
ここでは、見積もりに記載される主な項目について紹介します。
見積もりに記載される項目
見積もりに記載される主な項目は、次のとおりです。
- 挙式費用
- 会場使用料
- 追加項目
- 婚礼料理・ドリンク
- 衣装、ヘア&メイク
- 装花(ブーケ、会場装花)
- 演出費用(音響・照明など)
- 動画撮影・フォト撮影
挙式費用とは、挙式を行うための費用全般です。
会場使用料は、披露宴を行うための会場(バンケットルームなど)を使用するための費用です。披露宴会場の利用料のほか、親族や来賓、新郎新婦控室も含まれます。
追加項目は、初期見積もりから追加で発生する可能性が高い費用や、希望に応じて入れるオプション項目です。初期見積もりよりもグレードアップした料理・飲み物や装花、写真・映像、特殊な入場演出、ウェディングケーキの装飾などがあれば、これらの項目が追加されます。
ヘア&メイクは、新郎新婦の当日のヘアセット、メイク、衣装の着付けにかかる費用です。動画撮影・フォト撮影は、結婚式当日の様子を写真や映像として記録に残すための費用で、スナップ写真や記録映像などがあげられます。見積もりにはこれら項目ごとに単価・数量・金額が記載されています。
複数回更新されるのが一般的
結婚式の見積もりは、準備が進むにつれて3〜4回更新されるのが一般的です。初回に見積もりをもらうのは、会場見学やブライダルフェアのときが多いでしょう。その時期はまだ詳細が未定のため、最低限のプランで組まれていることも多く、金額は概算となります。
その後の打ち合わせでゲスト人数が確定したり具体的な演出希望が固まったりするにつれて、料理・衣装のランクアップやオプションの追加が発生し、見積もり額もより現実に近い形に具体化していきます。一般的に当初の概算よりもアップすることが多いでしょう。
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エリア別・結婚式の費用相場

結婚式の費用相場は、全国平均では約344万円です。エリアごとの費用相場は、地域の慣習やトレンドの影響などで異なります。ここでは、各エリアごとの費用相場をみていきましょう。
なお、いずれの地域でも、会場の立地やシーズン、プラン内容によって金額は変動します。
北海道・東北
北海道・東北エリアの費用相場は、約300万円程度で、全国平均よりも下回ります。特に、北海道の結婚式では1万5000円前後の「会費」を設定する会費制が主流となっているため、結婚式の費用は低めです。
会費制の場合はカジュアルな披露宴スタイルになることが多く、これも費用が抑えられる理由といえるでしょう。
関東
関東エリアは、約375万円が相場です。全国平均を上回る傾向にあり、少人数であってもゲスト単価が高めであることが総額を上げる要因となっています。
関東エリアは多様な会場が揃い、選択肢が豊富なことが特徴で、都市型のスタイリッシュな会場から、神社やホテルでの伝統的な挙式まで幅広いスタイルがあることが特徴です。
関西
関西エリアの費用相場は、約300万円程度です。全国平均は下回りますが、ゲスト単価が高めで、一人ひとりへのおもてなしにこだわる傾向があります。
歴史的な神社や寺院、和の雰囲気を大切にした会場が多く、伝統とモダンが融合したスタイルが人気です。
中部
中部エリアの費用相場は、全国平均より低めの304万円程度です。ゲスト数が少ない傾向にあり、ゲスト1人あたりの単価が高めということがわかります。手厚いおもてなしを重視する傾向があるといえるでしょう。
中部エリアは、名古屋を中心に、都市型の会場から温泉地・自然豊かなロケーションまで、多彩な選択肢があります。
九州
九州エリアの費用相場は約364万円で、全国平均を上回っています。九州エリアは、ほかのエリアの中でも特に招待人数が多く、ゲストを多く招待する傾向が強いことが特徴です。
温暖な気候と美しい海岸線を活かしたリゾートウェディングが人気で、沖縄では海外挙式のようなスタイルも注目されています。
見積もりをしたら結婚式の準備に進もう!時期ごとのチェックリスト

見積もりをとって費用の概算を把握したら、結婚式の準備に進みましょう。期間を約1年と仮定し、1年前から期間を区切ってやるべきことを解説します。
【〜8ヶ月前】情報集め&会場選び:理想のイメージを固める
【やることチェックリスト】
- 情報収集&会場候補下調べ
- 会場の見学と決定
- 概算の見積もりを取得
結婚式の8ヶ月前は、「いつ・どこで・どんな結婚式にするか」という基本方針を決め、理想のイメージを固める時期です。まずは情報を集めながら、自分たちに合う式場を探します。
会場の見学を行い、雰囲気や設備を把握した上で、概算の見積もりもチェックしておくと安心です。この段階でイメージと予算の大枠を把握することで、以降の打ち合わせや準備がスムーズに進められます。
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【〜6ヶ月前】プランを形にする時期:招待人数・コンセプトを決定する
【やることチェックリスト】
- 招待人数・コンセプトの決定
- 予算の詳細化
- 招待状のデザイン・発注
- 衣装や演出の具体的なプランの決定
- 招待状の準備のため、招待客リストを作成
結婚式の6ヶ月前までは、理想のプランを具体的に形にしていく大切な時期です。式全体のコンセプトを決め、どのような結婚式にしたいかを明確にします。
同時に、招待するゲストの人数を確定させることで、会場のレイアウトや料理、引出物などの準備がスムーズに進みます。コンセプトと人数が決まることで、全体の費用感やスケジュールも把握しやすくなり、以降の打ち合わせを効率的に進められるようになるでしょう。
【〜2ヶ月前】ゲスト関連の決定:招待状の発送と出欠確認をする
【やることチェックリスト】
- 招待状の発送と出欠確認
- 席次・料理・引出物の決定
- 進行内容の詳細打ち合わせ
- 遠方から来てくれるゲストに宿泊先や交通アクセスなどの案内
2ヶ月前までは、ゲスト対応の準備が本格化する時期です。まず、確定した招待者リストに基づいて招待状を発送し、返信期限を設定して出欠の確認を行います。返信が揃い始めたら、席次表や料理の数、引出物の手配など、人数に関わる細かな調整を進めます。
ゲストへの対応はスケジュール全体に影響するため、早めの確認と丁寧な連絡が大切です。この時期の段取りが、当日の円滑な運営につながるでしょう。
【〜2週間前】最終確認・調整:最終ゲストの人数を確定する
【やることチェックリスト】
- 最終ゲスト人数確定
- 席次表・プロフィールなどの印刷物手配
- 美容・小物などの最終フィッティング
結婚式の2週間前は、最終確認と調整を行う重要な時期です。出欠の最終回答をもとに、ゲストの人数を確定させます。それに合わせて、料理や引出物、席次表の最終版を完成させ、会場レイアウトや進行内容も細部まで確認します。
また、衣装やヘアメイク、演出内容の最終チェックも行い、当日に向けた不安を解消しておきましょう。入念な確認が、安心して本番を迎えるためのポイントです。
【~前日】仕上げ・荷物確認:当日の流れを再確認する
【やることチェックリスト】
- 仕上げ・荷物準備
- 最終支払い
- 会場への搬入物準備
- 当日の流れを再確認
結婚式の前日までは、最終仕上げと荷物確認を行う大切な期間です。会場への搬入物をまとめ、最終支払いを済ませておきましょう。当日のスケジュールや動きも再確認し、不安な点はプランナーに相談して解消しておくことが大切です。
直前の数日は、何よりも体調管理を優先し、心身を整える時間を確保しましょう。前日までに持ち物や必要な準備をすべて整えておくことで、当日は安心して特別な一日を迎えられます。
準備をスムーズに進めるポイント

結婚式の準備は決めることが多く、スケジュール通りに進めるのが大変だと感じることもあるかと思います。理想の式を実現するためには、段取りを整理し、優先順位をつけて計画的に進めることが大切です。
ここでは、限られた期間でも無理なく準備を進めるためのポイントを紹介します。
情報を共有し役割分担する
結婚式準備をスムーズに進めるには、スケジュールを2人で共有し、相手に負担をかけないよう役割を分担することが大切です。どちらか一方に負担が偏ると、準備が滞ったりストレスの原因になったりすることもあります。
進行状況や決定事項を共有するため、ノートやアプリを活用すると便利です。お互いの得意分野を活かして協力し合うことで、効率よく準備を進められ、当日までの過程もより楽しい時間にできるでしょう。
プランナーに相談しながら進める
準備をしながら疑問点や不安を感じたときは、早めにプランナーへ相談しましょう。小さなことでもそのままにせず、その都度確認することでトラブルを防ぎ、安心して準備を進められます。
また、打ち合わせをこまめに行うことで、進行のズレや認識の違いを早めに修正できるでしょう。プランナーとしっかり連携をとることが、理想の結婚式をかなえるコツです。
結婚式準備、期間は長め?短め?どっちが正解?

結婚式の準備は余裕をもって行うことが必要ですが、事情によっては短くなってしまうこともあるでしょう。一方で、1年以上、たっぷり時間をかけて準備したいという方もいます。
準備期間は長め・短めのどちらにもメリット・デメリットがあるため、事前に確認しておきましょう。
時間をかけて準備するメリット・デメリット
- メリット:準備期間が長いほど情報収集がしっかりできる
- デメリット:モチベーションを維持しにくい
準備に時間をかけることで、理想の式をじっくり考えたり、納得のいくアイテムや演出を選んだりできる点がメリットです。人気の季節・式場でも予約が取りやすいでしょう。余裕をもって進められる分、費用の比較検討もしやすく、満足度の高い仕上がりが期待できます。
一方で、期間が長いと途中で好みやトレンドが変わったり、モチベーションが下がったりすることも。スケジュールに余裕をもちつつ、定期的に方向性を見直すことが大切です。
短期間で進めるメリット・デメリット
- メリット:短期集中で進めやすい
- デメリット:人気の日取りは予約が取りにくく
短期間で結婚式の準備を進めるメリットは、集中して計画を立てられるため、勢いのままスムーズに決定が進むことです。準備期間が短い分、迷う時間が減り、ストレスを感じにくいという人もいます。
ただし、時間的な余裕がないため、選べる会場や衣装、日程が限られることもあります。短期間で進める場合は、優先順位を明確にし、プランナーと連携しながら効率的に進めることが成功のポイントです。
結婚式の見積もりや準備でよくある質問

ここでは、結婚式の見積もりや準備でよくある質問をQ&A形式でまとめました。
Q1.初期見積りに含まれていないものは?
結婚式の初期見積りに含まれていないものは、追加オプションや個別の希望によって発生する費用などです。初期見積りはあくまで基本プランに基づく金額であり、詳細な希望を反映させると総額が変動することは把握しておきましょう。
Q2.ランクアップしがちなアイテムは?
初期見積もりからランクアップしがちなアイテムには、次のものがあげられます。
- 衣装のランクアップや小物
- お色直し
- 写真や動画アルバムのランクアップ
- 引出物のランクアップ
- 婚礼料理・ドリンク
- 演出や装花の追加
- 二次会費用
- 招待状や席次表などの印刷物費用
料理やドレスなどこだわりがあるアイテムはランクアップする可能性が大きいため、最初の見積もりで「一番高いランクのもの」を頼んでおくという方法もあります。
Q3.会場選びは何を基準にしたらいい?
結婚式の会場選びでは、まず「希望する式のスタイルや雰囲気」に合っているかを基準にすると選びやすくなります。
次に、アクセスの良さや収容人数、予算とのバランスも重要です。また、料理の内容やサービス、衣装・装花・演出の自由度、プランナーのサポート体制などもチェックしましょう。
実際に会場を見学し、雰囲気や設備、スタッフの対応を確認することで、自分たちに合った理想の会場を選べます。
Q4.準備が間に合わないときはどうすればいい?
準備が間に合わない場合は、まず優先順位を整理し、絶対に必要な準備と後回しにできる項目を分けましょう。時間が足りない部分は、プランナーや家族・友人にサポートをお願いすることも大切です。
また、招待状の発送や装飾、演出などは簡略化する、既存プランやセットプランを活用して効率化するといった方法もあります。無理にすべてを完璧にしようとせず、当日に向けて最低限必要な準備を確実に整えることを考えましょう。
結婚式の見積もりは相場を確認しよう

結婚式の準備では、まず見積もりを取り、おおよその相場を把握することが大切です。最低限かかる費用やゲスト人数ごとの費用感を知ることで、予算計画が立てやすくなり、無理のない範囲で理想の結婚式を実現できます。
初期見積りに含まれていない追加費用も考慮しておくと、あとからの費用の増加に対応できるでしょう。見積もりを含めて早めの準備を行い、安心して結婚式を迎えましょう。
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